1

雑巾がけって楽しいよ!!

福岡のある保育園で、園長さんがボディートークを勉強しています。ご自分も2 才と5才のお子さんを育てていらっしゃるお母さんです。子どものために良いものは園の中に取り入れようと考えているので、ボディートークのプログラムも入りはじめています。今日は、そのブログラムの中から「雑巾がけ」をご紹介します。お すすめのポイントは、四ツン這いの姿勢にあります。 

● 最初は片手拭きからはじめましょう 

1 四ツン這いで両膝をつき、片手に持った雑巾で、左右前後にユラユラと床を拭 きましょう。

2 「アー」と声を出しながら、ゆったりと全身が気持ちよく揺れるのがコツで す。時々手を変えて やりましょう。四ツン這い姿勢をすると苦しい人や、背骨が思うように揺れない人は、ずいぶん と体が固くなっている証拠です。そんな方は焦らず、少しずつ慣れていきましょう。 

《効果》 

四ツン這いの姿勢は、頭や内臓がぶら下がるので、直立姿勢から生じる緊張が取れ、心身ともにリラックスできます。妊婦さんは、お腹の赤ちゃんがゆりかごの中で揺れているような状態になりますので、下腹部の圧迫感が緩和されていきます。 

● 両手をつき一直線走り拭きへ続けましょう 

1 四ツン這いで腰を上にあげ、両手、両足で全身を支えます。母指球(足の親指の付け根)を使って、シッカリ床を蹴りながら前進します。

2 「ホッホッホッ」と声を出してやりましょう。体力がある人は、「ウァ ―」と一気に進んだり、仲間と競争するのも楽しいでしょう。 掃除でなくても、1の姿勢でトントンと足踏みするだけでも効果はあります。 

無理をしないでやりましょう。血圧高めの人は、片手拭きをどうぞ。 

《効果》 

両腕、両足は体重を支えながら床を押し続けるので、筋肉ポンプの働きが活性化されます。(心臓への静脈還流が多くなり、その結果、全身へ 送り出される血流の量が増える) 頭、上半身を下げたり、上げたりの運動は、血圧変化が大きいのですが、 そういう運動を繰り返すことで血圧耐性も高くなり、また全身のバランス能力や筋力アップにもつながります。 

久しぶりに雑巾がけをして、フラついた人もあるでしょう。考えてみると、以前 は頭をぶら下げる姿勢などは生活の中にたっぷりとあったのに、この頃は便利さにかまけて、こまめに我が身を動かすことが少なくなっていると思いませんか?そんな時代だからこそ、雑巾がけをおすすめしたいのです。 

今でも僧侶になるには、〈掃除〉〈五体投地〉(頭を地につけおじぎをすること) 〈お経を唱えること〉などの修行が必要です。昔は様々なプロの道を目指す人も、 〈技〉を磨くには、まずは弟子として入門し、師のもとで全身全霊で汗を流し、ミ ズカラ掃除、雑事に励むことから始めるのが普通でした。無心に修行に励めば、オノズと身が清められていき、頭、心、体が「素」となり、すこやかな境地に達することができる。体づくり→心づくり→人づくり。それから物づくりは、昔の人が無意識の中で生み出した「素晴らしい生きる知恵」だったのですね。 

ゲームづけで、夜更かしをして体内リズムが狂い、朝からボー ッとして食欲も気力もなく、集中力をなくし、すぐにキレる子。 問題は山積みです。でも、毎朝、冷たい水に手をつけ、しっかりと雑巾を絞り、両手、両足で大地を踏みしめ雑巾がけをする。

自分の手できれいにした部屋で 一日を過ごす。そんなことから始めれば 「古きをたずねて、新しきを知る」これからの時代を担う子ども達が、先人達の 知恵を享受し、本来の生命を育む生き方のひとつとして、「雑巾がけって面白いね。気持ちいいね」と、喜んで掃除をする光景が、増えていくといい なぁと思っています。




見て! ぼく歩けるよ!!

K君は、生まれて1年と2ヶ月です。お母さんと一緒にマタニティ・子育て教室 に通っています。「Kは、今日元気ですが、一週間前に 39度の高熱で突発性発疹が出たんです」というお母さんの報告。K君を見ると、両手をあげて ニコニコ顔で歩いています。

「エーッ! K君歩けるよ うになったの!! すごいねぇ~!!」と、私は声をかけました。だって一ヶ月前は、伝い歩きがやっとでしたから。でも10 歩ぐらい歩くとヨロヨロとなり、 片膝付きになったり、ハターンと尻もちをついてしまいます。でも、そんなこと平気だよっ、とすまし顔、 「すごいねぇー。すごい!すごい!歩けるようになったんだよねぇー」と拍手をすると、自分もパチパチと立ったままで、嬉しそうに一緒に拍手をします。

立ちたいのに自分では立てず、 いつも悔しさをいっぱい溜め込んでいた、一、二ヶ月前の表情とは大違いで誇らし気です。 「ちょっと背中をみせてね」とK君にふれてみました。この一ヶ月でずいぶんしっかりと太い骨になっています。

重い頭を支えて立つというだけでも、背骨には大 きな負担がかかります。ましてや、生まれて今までずっと背骨はほぼ横向き状態で抱っこされたり、四ツン這いで過ごしてきたのに、今度は一気に重力の負担がグンとかかる立位姿勢になるのですから。しかも立つだけでなく、歩いていくという重心移動動作になったのです。更にレベルアップの複雑な身体機能の調整が必要となったわけです。 

K君の背骨は、重い頭の揺れを最小限に止めるために、頚椎の2~7番をギュッと固め、両腕の重さでバランスをとるため、両肩は力が入って、 エーッ!と驚くほどガチガチです。

また、腰椎の 3・4番、仙骨も、上体を支える為にとても固くなっていました。でもこれは、背骨をS字湾曲に変化させていく為には、どうしても通らなければならない過程なのです。筋肉をこんなに固め、背骨もギュッと上から押さえられた状態では、確かに高熱は出ると思えます。

大人の体で例えるならば、ウエイトリフティングで重いウェイトを持ち上げたまま支え、歩いているような状態です。歩き始めたばかりのK君も、それに似た体になっていると考えられます。

筋肉は強度の収縮状態が長く続くと固くなりすぎて、もたなくなるので熱を出して筋肉をあたため、緩めて体を守っていると思われます。また高熱になると、体内にあった異物が汗とともに体外へ出やすくなり、それが発疹という形になったのかも知れません。 

「突発性発疹の出る前頃から、ちょっとでもKの傍を離れるだけですぐに泣くようになったり、怖がるようになりました。どうしてですか」とお母さんの質問がありました。「それはきっと、K君が仙骨を固 めているからだと思いますよ」(ボディートーク では、怖いことがあると、カメが首やシッポをすくめるように、人間も同じようにしっぽを巻く状 態になると考えています)と言いながら、K君の首と背骨と仙骨をほぐし始めました。

すると、ものすごい勢いで全身をもがくようにバタバタさせ ながら、大声をあげて泣き出しました。「歩き始めだからね、こんなに固くなったんだよ。固くなっ たから怖い心になったんだよ〜。もう大丈夫よ」と、K君に声をかけて《体ほぐし・心ほぐし》をしました。バタバタ動くのは、 本能的に自分でも積極的にほぐそうとしているのです。 

人は生まれ、こうして一人の人間になるために懸命に立ち、全身全霊の力で歩き 始めるのですね。生命が大きく変化していく時には大きなエネルギーを内に内蔵し、 その力によってミズカラその時を越えていくのだなぁ~と、生命の健気さがK君の体から私の手に伝わってきました。

そして、それはそのまま人類が越えてきた進化の過程の姿であることをK君が、私に教えてくれた感動のひとときでした。K君、帰りは「バイ!バイ!」と、すがすがしくサヨナラしてくれました。




赤ちゃんは一人ほぐしの天才!! だけれど・・

「アヴァ〜 フム〜 フム~ ムゥ〜」かわいい声を発しながら、赤ちゃんはいつも全身をムズムズさせています。おっぱいを飲む時も足をピンピン蹴ったり…。 笑ったり、泣いたり、むつかしそうな顔をしたりする表情は、ずっと見ていても飽きません。

赤ちゃんはこのような動きをすることで、心と体に悪いものを積極的に体の外に出し(汗・尿・涙など)、体の内がいつもスッキリと楽になるようにしているのです。

最初は寝返りも一人では出来ず、大人から見たら、ずいぶん不自由に思えるのですが、それでも動かせるところはセッセと動かし続ける赤ちゃん。だから、すくすくと成長していけるのですね。 

ムズムズ運動だけでなく、時にはびっくりするほどの大声で、真っ赤な顔になって、 全身を震わせて泣くこともありますが、これもまた赤ちゃんにとって、とても大切な動きです。そう考えると《電動ゆりかご》ってどうなのかな?って思っています。

赤ちゃんを抱く時は、赤ちゃんの泣き声や表情を見ながら、これでいいのかな?と色々工夫してゆすったり、あやしたりします。電動ゆりかごには、そんな気持ちにはお構いなしに動かすのですから…。 

こうして便利さを装いながら、赤ちゃん の頃から誰もが持っていた《自分の身を守るための営みとしての、自然動(無意識レベル)》を奪っていく文明の利器が、私たちの周りには溢れています。ですから、も う大人になる頃にはすっかり、この蠢動レベルでの動きを忘れてしまっている人が多いのです。

でも大人になって、ボディートークで丁寧に一人ほぐしを続けていたら、 この眠っていた力が蘇ってきたという嬉しい報告がありましたので、お伝えしたいと思います。 

数年前、熊本県宇城市で、町主催のボディートーク・リーダー養成講座が始まりました。当日 40~50 名の参加者の中に、年配の女性がいらっしゃいました。 

重度のリウマチで、体は硬くなってほとんど動けなくなり夜眠っていても、あまりの痛さのため、すぐに目が覚めてしまうという状態だったそうです。病院でも「薬以外、もう治療法はナシ。他人が体をほぐすなど、かえって動きすぎて危ないので、自分で動くところだけでも動かして下さい。」との指示を受けていたそうで す。

「よ~し、それじゃ、私にはボディートークの動きがある!! 声を出しながら一人でセッセと動かしてみよう!!」と、その時、明るい気持ちで決心されたそうです。ほんのわずかに動くところを探し出し、ゆっくりゆっくり、焦らず、 少しずつ少しずつ、気楽にあきらめずに暖め、揺すり、蠢き続けられたそうです。 

そしてこの4月、「先生お久しぶりです。ホラ!見て下さい。こんなに動ける様になったんですよ。ホラ!こうやってココも、ココも、よく動くでしょう」と、次 から次へと、喜びにあふれた笑顔で動いて見せて下さいました。「本当にボディー トークに出会って良かったです」6~7 年前を知っている仲間達も、彼女の変身ぶりに感動、脱帽です。

「私は一人暮らしです。ですから、家族が体ほぐしをしてくれるということはありません。でも、一人でセッセと動いたんですよ」と、その声はとてもすっきりと、さわやかでした。

その後元気になられ、3年前からは町のボディートーク・サポーターのメンバーに加わり、今年が再度始まるリーダー・ 養成講座に受講生として参加。マタニティを始めとする町の健康事業の担い手として、活躍される予定です。寝返り、ハイハイ、そして何十回、何百回と失敗し、転んでも決してめげず、懸命に立とうとする赤ちゃん、歩こうとする赤ちゃん。彼女の努力には、そんな赤ちゃんの姿と重なるほどの《体の奥底から燃えてくる生命の熱さ》を感じました。

そして、《苦しい時も、悲しい時もあきらめず、ひたすら自分の生命に暖かい息でよびかけ、やわらかい手のぬくもりで包んであげてごらん》そんなメッセージが、私の心に改めて拡がっていきました。




ウルトラパワーアップ!!

空を越えて~ ラララ星のかなた~ ♪

とメロディーに乗って、心優しい科学の子・鉄腕アトムは、昭和の時代を夢に向かって、子ども達の心の中を飛んでいま した。今の幼い男の子のあこがれのキャラクターは、「ウルトラマン」。全身でウルトラマンになりきるその姿は、真剣そのものです。

K君は2才の男の子。お母さんは、保育園の園長さんです。ある日、保育園での ボディートーク学習会の時間帯が、ちょうど園児達の昼食時間と重なり、K君と一 緒に園児と同じ給食のお弁当をいただくことになりました。嬉しそうに、大好きなふりかけをご飯にかけ、口いっぱいにモグモグ。

でも何故か、野菜にはちっとも手 が伸びません。特に煮た野菜のごぼうは残されたままです。「K君、お野菜が残っているよ。ホラ食べて!」とお母さんが何度も言っていますが、一向に関心を示し ません。

「これを食べないと、デザートをあげないよ」とかいうような手口には決して乗らないタイプのK君。お母さんの声が次第に苛立ちになってきます。
そこで、私は『ねぇ、K君知らなかっ た?ごぼうを食べると、ウルトラパワー アプするんだよ、知らなかった?』と、 小さな声で、耳元でささやいてみました。

『あのね、ごぼうはね、外から見えない 土の中でドンドン大きくなっていくでし ょう? だから、これを食べると見えない ところで、どんどんパワーアップしてい くんだよ。ちょっとだけ食べてみる?』 と説明すると、私の目をジッと見ながら 真剣な顔になり、「ボク食べてみる」と口を開けました。ほんのちょっぴり、口の中にごぼうを入れてあげました。モグモグ、モグモグ。これまた真剣な顔つきで、味を噛み締めている様子です。

『ねぇ、どう?ホラ、パワーが湧いてきていない?』私もK君の目をジーッと覗 きこみながら、真剣に尋ねます。「ウ~ン… あ、湧いてきた!」と、K君は息をいっぱいに吸って体を膨らませ、大きくなっていく姿勢をとっています。『わぁ~ すごいねぇ〜!もう少し食べてみる?』「ウン」『どう?』「ウン、パワーアップし てきた!!」もう見事なウルトラポーズです。

こんな調子で一口ずつ口の中にごぼうを入れていくと、いろんなウルトラポーズと変身のための声が発せられました。 あっという間に、ごぼうは食べ終わりました。『このことは、K君のお兄ちゃんも知らない秘密のことだからね。内緒だよ』嬉しそうに、K君ウルトラマンは更に パワーアップして部屋を走り回り始め、止まりません。(おうちに帰っても、寝る まで動いていたそうです)これにはお母さんもビックリ。

「これまで何を言っても 食べてくれなかったのに…」と。
子ども達はいつも、心の中にキラキラした夢を抱いています。その夢の実現のた めには、心も体も総動員して大きなエネルギーを出せるのです。そして少々困難な ことも、その夢に向かっていくエネルギーにホイッと乗ると、子ども達は全身で喜びながら信じられないほどの力を発揮していくのです。

ただその時、周囲は安全を確保してあげること。また、それがその子が自ら自分の生命を成長させようとする力につながるかな?という視点で支えてあげることが必要です。

こぼうのような根菜類を食べると、根気が出ると言われています。固いものをよ く噛むことで、顎関節もよく動き、消化液もよく分泌され、免疫力が高まり、脳の血流量も増えるのですから、いいことだらけです。

見事なK君の変身ぶりに驚いて いるお母さんに、ちょっとアドバイス。『これは、子どもを目先のことで騙したの ではありません。ごぼうを食べると本当に体が丈夫になるという本当のことを、彼の夢に向かってK君にわかりやすく、スイッチを切り換えただけですよ』と。

大人になっても、いつも大きな夢や希望を持ち続けたいですね。だってそういう 人は、火の上でも火傷せずに渡れるほどの力も出て来るほどですから。その後、K 君は、「ごぼうを食べる~」と毎食、自分からごぼうをおねだりするようになり、朝から晩までパワー全開だそうです。




生命を守る知恵、伝えよう

●ビックリ大地震

水はつかめません   水はすくうのです ♪

    指をぴったりつけて   そっと大切に ♪

これは以前にもご紹介したことのある、水のこころという歌ですが、数年前に起った熊本地震の時に、熊本や大分の会員の皆様の心の痛みを少しでもこの両手にそっとすくい、あ たためてあげられたらと、そんな思いでこの歌を歌わせていただきました。
偶然の一致とも言えるように、会報のカメさんは怖い時どうしてる?の原稿を書き上げ、ペンを置いた瞬間、突然、携帯電話の音が鳴り響き、グラグラッ〜。その時、 福岡にいた私にもかなりの揺れにビックリでした。

●頭はクルクル体は石の防弾チョッキ

最初の数秒は何が起こっているのか、???の状態になりましたが、阪神大震災を 大阪の高層ビルで体験していたので、さほどパニックにはならず冷静でいられました。ところが夜中になっても連続する大きな振動に、これは今までとは違う、次の事態に備えて何をどうすればよいのか、と準備を始めました。頭はクルクルと超スピードで回転していきました。

90才の母と一緒に、どこへどのように避難するのがベストなのか? 母の薬は? 食料は? 衣服や貴重品は? 全速力で24時間openのマーケットに駆け込み、頭もクルクル超スピードで回転しながら一晩を過ごしました。

幸い福岡はその後もそれほど強い揺れはなく、避難所も解除されました。大きな揺れが来た時は安全な場所を探し、うずくまりました。「ウァ~!!」と、言いながら積極的に体を揺すると、 体が固くなりにくいと感じ、その動きを繰り返していました。

しかし、そうしたにもかかわらず、数日後に母に体ほぐしをしてもらうと、今までに体験したことのないほど体全体を固めていました。地震の翌日から何人ものプライベート・レッスンをしましたが、やはりどの人の体も普通の生活レベルと異なった石のような固さでした。

本人はそう感じていなくても、地震が続くと生命を守るために作る体の防弾チョッキはこんなにも固くなるのだと感心するばかりでした。

●生命の危機から自分を守るためにかけた体のカギ・心のカギ

私は今回の地震で、心を通して体をほぐすボディートークの体ほぐしのすごさを、 我が身を通してより深く、また新鮮に体験することができました。それは、

1 体のしこり・心のしこり(体のカギ・心のカギ)は、自分の生命を守るために  かけるものであること

2 カギを開くには、自分の内から開けたい強いエネルギーが湧き起こらなければ開きにくい

3 自分の力ではカギが開きにくい時、外からのあたたかい息と、手のぬくもり、そしてカギをかけた時の心の状態を表す明解な、しかも共感レベルでの言葉が必要であるということでした。

また、2のステップになると、私はガタガタと体が震え始め、どんなに熱いお風呂や熱いシャワーを浴びても寒さが続き、その後に急に高熱が出始め、そうなると涙が次から次へと流れ出し、「怖かった」「助けて欲しかった」との言葉も出しながらカギを開けようとしていきました。

● フラッシュバックして大掃除

そしてもう一つの新しい貴重な体験をもすることができました。地震のことで掛けたカギだけではなく、心の奥の奥に押し込めていた、もう自分ではほとんど忘れてい た幼い頃の心のカギまでが開き出し、一緒に揺れ動き出ていったのです。

内なるエ ネルギーが火山のマグマのように噴き出してくると、フラッシュバックが起こり、「怖かった」「助けて欲しかった」「傍にいて欲しかった」などと言葉に出しながら、一気に心の大掃除をしていったのです。まだ他にも発見がありましたが、 それはまたの機会にお話しすることにいたしましょう。

● あたたかい息と、手のぬくもりで生命を守るボディートークを届けよう

エコノミー症候群やメタボリックシンドロームにならないようにと、紹介されている動きの映像を見た時、皆さんはどう感じられましたか? 「ゴキブリ体操は声を出してやって」とか「足をほぐすには、温泉たまごをお互いにやって みて」と思わず言いたくなりませんでしたか?

今、これから全国どこにでも起こりうる災害のために、子どもも大人も誰も がやれる、もっと効率が高い即効性のある、より役に立つ心ほぐし・体ほぐしを 伝えていけたらと願っています。 すでに、もういくつかの新しいほぐし方も考え受講生の方々に実践していただいています。

これからもあたたかい息と手のぬくもりを添えて、生命を守る知恵がより多く の方へ届いていきますようにと思っています。




カメさんは怖い時、どうしてる?

ある時、親子のボディートーク教室で「カメさんは、雷が鳴ったり、地震が起き たりした時、どうしてる?」と尋ねると、あっという間に部屋の隅に四つん這いで 這って行って、手や足、首や仙骨を縮め、丸まった姿勢で震え始め、全身を使って答えを私にくれました。

私はそこで「そうよね。カメさんはそうやって自分の生命を守ってるね。エライねぇ。人間も怖いとそうするよね。でもね、そのままの姿勢でずっといると、体が苦しくなってくるでしょ?ご飯も食べられないし、うんこやおしっこも上手くできなくなるし…。そんな時に、首やしっぽをあったかい手であたためながら 『怖いね』とか『怖かったねぇ。でも大丈夫だよ』って体 に言ってあげると、体と心があったかくなって、怖い気持ちが消えて元気が戻って 来るんだよ」と言いました。

怖い時に首をすくめ、しっぽを巻いている部分を、また怒っている時に腹を立て ている胃のところをあたため、心をあたためる、そんな体を通して心をほぐす方法を、子ども達が幼い頃から生活の中で自然に身に付けていけるには、どんな工夫をした らいいかな?と、私の夢は膨らんでいきます。次回号には、人間関係法のパフォーマンス「電気ショック」の楽しみ方をご紹介 させていただこうかなと思っています。




ふんわりと立ってごらん

皆さんは、ボディートークに出会うまでに「ふんわりと立つ・ふんわりと座る」 というようなイメージをお持ちになった事がありますか?このイメージを持ち、この感覚が身につくと、まるで自分の体が気体になったように軽く、自由に動けるようになるから不思議です。そしてふんわりと動いた後には、なぜか優しい気持ちが湧いてきます。それはきっと、ふんわりさは生命の原点だからなのかもしれませ ん。ふんわり立つことを身につけたい方へ、最初のステップとしてお勧めしたいのが「生卵立て」です。ではまず、私が体験した時のお話をいたしましょう。

● 生卵を立ててみよう
私がボディートークに出会ってまもない頃のことです。ホテルの朝食に出された生卵を、明先生がニコッと微笑みながら手にとって、テーブルの上にフウァッ と置かれました。しばらく両手でその卵を包んでいらっしゃいましたが、その手を そっと離されると「アレッ?」卵が立っているではありませんか?何かキツネに包まれたようで…。「やってみてごらん」と言われて、渡された生卵を立ててみま したが、手を離すとすぐにコロンと倒れてしまいました。

最初はどうしたら立つのかな?ぐらいの気楽な気持ちでやっていましたが、なか なか立ちません。次第に夢中になって卵と真剣に向かい合い、帰宅してもひたすら工夫・挑戦。でも悲しいことに、焦れば焦るほどますます分からなくなって いきます。「もう無理よ」とか「イヤ、きっとどこかに重心があるはず」とか。時計を見ると 20 時間経過。さすがに疲れ果てて、気が弛み、体と卵を支えていた両手からファ〜ッと力が抜けた瞬間、卵がミズからスッと立った感覚が全身に走りました。

「アッ、卵が立っている!! 一人で立っている!!」手を離しても、卵はオノズからスッと立っているのです。涙が流れてきました。そうか、私が強引に卵を立たせようと思っていたから立てなかったんだね。生卵の中に立つ力があったんだよね。 ミズから立った卵は何と美しいのでしょう。素で立つ、自然に立つ、ということがこんなにも美しく、優しく、穏やかなものなのかと私は感動で、しばらく身動きもできず、卵を見つめていました。

今までの私は何という傲慢な立たせ方を していたのだろう。ゴメンネと、自分の生命に謝りたい気持ちでもありました。ハ イハイしていた赤ちゃんが伝い立ちし、ついに一人で自分の足で立てた時の喜び、 また、それを見守っている親や家族の感動、まさにそれと同じなんだと思えました。

私は3才の頃から踊り続け、一軒家が建つほどにニューヨークでは費用をかけ、毎年「立ち方」の個人レッスンを受けていたのは何だったの?生卵が教えてくれた “ふんわり感覚”は、これまでの身体感覚と全く次元の異なるすごい世界でした。 生まれて初めて、生命を大切にして、生命を育む立ち方を、このとき教えて頂いたのです。

この日を機に、私の動き方は質的に変化していきました。それまで、コツコツコ ツと高らかに鳴り響いていたハイヒールの靴音がしなくなり、階段からうっかり滑り落ちた時もファ〜ッと体が羽のように軽くなりケガ一つしません。生活での身のこなしも良くなっていきました。もちろん、女子短大のボディートークの授業に、 さっそく生卵のプログラムが加わったのは言うまでもありません。学生の授業後の レポートに書かれた≪生命にふれるということは 心にふれるということ≫も「暖かいふんわり感覚」にたっぷりと包まれて生まれてきた、生命の言葉だったような 気がします。

さて、みなさんの「卵立て」はどんなことをあなたに教えてくれるのでしょう 。どうぞ楽しんで立ててみて下さいね。




声と響きから伝わる無意識のメッセージ

● 声や響きから伝わる無意識のメッセージ、 菜の花、土筆、蝶々と書けば、日本人の私たちなら自然に春のイメージが湧いてきますね。またその言葉をゆっくりと声に出して繰り返していると、どこからともなく、やわらかな春の花の香りが漂ってくるような気さえしてきます。

イメージを膨らませたり、イメージを言葉にするという営みの中で、 人とのコミュニケーションが成り立っている私たちの社会。でもそれは一日にして出来たものではなく、赤ちゃんの時から毎日毎日、長い時間をかけて言葉を繰り返しながら少しずつ身についたものですね。

生まれたての赤ちゃんを見つめながら、母親がやさしく語りかけるように我が子の名を呼びます。何度も何度も繰り返し、名を呼ばれることによって、 赤ちゃんはその声、その響きが《自分》を表す特別の言葉であることを学習していきます。一方赤ちゃんも、言葉にこそなっていませんが、自分の感覚や感情、表情やしぐさを声にして、母親へ一生懸命伝えようとしていきます。

● 名前の呼び方を変えてみると?
ところで、皆さんは自分の名前にどのような願いが込められてつけられたのかをご存知ですか? また幼い頃から自分の名前をどう呼ばれてきましたか。ちなみに私は家族 から「あっこちゃん」と呼ばれて育ちましたが、もし「あっちゃん」とか「あこ」とか呼ばれていたらどうなったのか な?と。。

「響き占い」について増田先生から教えていただいた時、考えたことがあります。そこで今回は、名前の呼び方を変えてみたら子どもの心や体に変化が表われた、という実例をご紹介したいと思います。

● アトピーが消えてしまった「タァちゃん」の話です。T君は、生後1年半を過ぎた第4子として生まれた男の子です。ボディートークの子育て教室での出来事

「この子はいつも落ち着きがなくて…。それにとても怒りっぽくて、時々、奇声をあげるんです」とお母さん。参加者数組の親子の中で遊んでいるT君の様子をしばらくうかがっていると、いつも周囲が気になるらしく、キョロキョロと見回し、一つの事に集中することが中々出来ません。不機嫌な表情で、ちょっと他の子と体が触れると、乱暴に手で相手を押しのけようとします。

そこに「みんなで食べようね」とお菓子が運ばれてきました。するとT君は両手でお菓子をつかみながら、次から次へと自分の口の中に放り込み始めました。見る見る、ほっぺがフグのように膨らんだかと思うと、突然「オェ!!」と思いっきり吐き出してしまいました。

すると、また目の前のお菓子を両手に取りながら、同じ動作を繰り返そうとしています。驚いたのは、お母さ ん。「タツ!」とあわてて飛んで行き、T君の両手をつかみました。T君は金縛りに合ったように身動きしません。

私は二人に近づき、T君をしっかり抱きとめているお母さんとT君の背中を、両手で包むような姿勢でそっと触れてみました。胸椎3番(切なさのしこり)と8番 (苛立ちのしこり)をキュッと固くしています。

二人とも全く同じ背中の状態です。そのしこりをほぐしながら、 お母さんに尋ねてみました。「普段、T君のことを何と呼んでいるの?」「タツです」「本当の名前は?」「タツヤです」「そうなの。それじゃあ今日から試しにタツヤ君のことを『タァちゃ ん』って呼んでみて下さい。それでいい?タァちゃん?」
T君は黙ったまま、じーっと私の目を覗き込むように見つめたままです。そこでお母さんとタァちゃんに、次のような説明をしました。

1  今までの呼び方「タツ!」は、まるで空気を切るかのように強く、冷たい息
であること。そういう声で呼ばれ続けていると、いつもT君は拒否されているのかな?とか、怒られているのかな?と思うようになっていきます。そうすると、自分の行動に自信が持てなくて、満たされない気もちで悲しくな ったり、苛立ったりと息が落ち着かなくなるのです。

一方、ゆっくり穏やかな息で「タァちゃん」と呼ぶと、名前を呼ぶ息があたたかで、その息にたっぷり包まれ続けると、自分を認めてくれているという安心感が湧いてきます。また母親がたっぷりと、気持ちを注いでくれている喜びで満たされてくることで息が落ち着いてくるのです。
教室の帰りには、すっかり「タァちゃん」もご機嫌になって親子とも笑顔で
“さよなら”ができました。

数日後、タァちゃんのお母さんから電話がありました。「本当に不思議です。 あれだけひどかったタツヤのアトピーが、すっかり消えてしまったんです。それに『タァちゃん』って呼ぶようになってから、とても穏やかで落ち着いた子になりました」との報告でした。

実は、タァちゃんを妊娠した時、第4 子でもう子どもはいらないと思っていた、という事。そして産まれてからもア トピーがひどく悩み続け、毎日イライラした気持ちで育児していたのだ、と話して下さいました。

ところが「『タァちゃん』と呼ぶようになってから、自分の気持ちがとても優しくなって、タツヤを可愛いいと思える余裕が出てきたんです。」と嬉しそうでした。そのタァちゃんも、今は5才くらいになっているはずです。そろそろ「タァちゃん」ではなく、「タツヤ君」が似合う男の子に成長しているかもしれません。

● 今の呼び名でご満足?
子どもに「自分の名前をどんなふうに呼んで欲しい?」という質問をすると、 時には意外な答えが返ってくることがあります。その答えの中には、子ども自身が自分に対して“こうありたい”という願いも含まれています。

「息は生き方」の言葉の通り、声の息と響きのあり方で人の心や生き方までもが異なってくるのですから、子どもの時だけでなく大人になってからでも遅くはありません。家族はもちろん、お友達同士でも、ちょっと楽しみながら呼び名を工夫してみるのもいいかも知れませんね。




指先の感覚を楽しもう

物事を身につけるには、頭も心も体もひとつとなって、全身でかかわる事が効果的であることは、皆さんもご存知の事と思います。私も幼い子ども達にバレエを長い間教えてきた経験から、動きの形を真似ながら、繰り返し練習するよりも「ホラ、この足の筋肉に触ってごらん、こんなに力を抜いて動 いているのよ」と、直接、私の足に実際に触れさせながら、筋肉を固くした時と緩めた時の両方を比較させながら教えると、すぐにその動きができるよう になっていました。 

ボディートークを学んでからのレッスンでは、それに加えて「体の中をお水のように揺らすのよ」とか「お水が凍ると氷になって固くなるでしょう」とか 「お水を沸かすと湯気になっていくのよ。だから、体の先端が湯気のように空気に溶けるようにファ~ッって跳んでごらん」とか、動きのイメージを声と動きにしながら(内動と声をひとつにして)伝えると、見事に子ども達の体の感性が高くなっていくのが分かりました。

( 1 才のお誕生日が間近なTちゃんは、最近小さなお手てで興味あるものを次から次へと触っていきます。大人では到底入らない、小さな穴の中に指を突っ込んでみたり、つまみをつねったりします。この頃になると、赤ちゃんはお母さんの口の中に指先を入れてきます。

そんな時、お母さんは楽しんでみて下さい。まず赤ちゃんの指先をよ~く きれいに拭いて、そっと口に含んで下の先でチョンチョンしたり、クルクルなめたり、チュチュ吸ってみたりすると…、赤ちゃんはちょっと不思議な表情をします。そしてすぐにニコニコと楽しそうに体をくねらせます。

体の先端にまで神経回路が発達しますと、敏感になり、急速な勢いで脳が発達する大切な時期 です。口の中に含んだ指先に、舌で刺激を与えると同時に、赤ちゃんの舌もよく動き、ヨダレが流れそうになってきます。動物は、自分の生きる為の食べ物を舌で安全をよく確認してから体内へ取り込みます。人間は、舌だけでなく、まず手に取り、指先の感覚を鋭くすることによって、もっと安全 に食べ物を選択できる知恵を得たのかもしれません。 

赤ちゃんが何でも舌でなめて確認していた時期から指先で確認していく時期への移行の時、お母さんも一緒にいろんな物を、目を閉じて触れ、もう一度新鮮な思いで指先の感覚を楽しんでみたらどうでしょう。

そして、この時期に赤ちゃんは自分の足で立ち上がり、歩き始めますが、手の指先と同様に、 足の指先は、今度は自分の体重のバランスを微妙にコントロールするための学習が繰り返されながら、起立筋とその神経支配を身につけていく重要 な役割を担っていくのです。ですから、手や足の指先に、様々な刺激を与えて、 楽しみながら、その発達に磨きをかけてあげてください。 

赤ちゃんの足の裏を手で「グーン」と軽く押して下さい。すると、必ず押し返してきます。それを少しだけ待ちながら、その緊張をほぐすように「ワッ!」 と離すと、とても喜びます。それは自分の足で、一人で立ち上がる時の力の関わり方への刺激へとつながっています。お母さんも自分が赤ちゃんになっ たイメージで、やわらかい声を出しながら、是非赤ちゃんと一緒に遊んでみて 下さい。

 




赤ちゃんと母親は一心同体②

みなさんは赤ちゃんがお母さんの腕の中から離される時にどんな思いをしているのかお分かりですか?例えば、暗闇の中で頼りになる人とつないでいた手が急に離されたら、不安になりますよね。これと同じことが、赤ちゃんの心と体に起こっているのです。そんな時、普通、赤ちゃんは不安になって泣き出すのですが、泣けない赤ちゃんもいるのです     それは次から次へやってくる不安から(お母さんの腕から離され、他の人へ抱っこされていく緊張)、自分で自分 を守るためにしっかり体を固めていくので、泣くことも出来なくなっているのですっ 迷子になった子どもが じっと身を固めたまま黙り込んでしまっている。(これが泣かない赤ちゃんの状態と同じです)

でもお母さんが見つけてくれて、その子に駆け寄り抱きしめると、安心してそれまで不安で固めた心をほぐすために(本をふるわせて大泣きする光景は良く見かけますね。こういうおしゃべりを色々しながら体ほぐしをしていくうちに 、 R 子さんの体はふんわりやわらかくなり、表情も穏やかになって明るい笑顔が戻ってきました。「そう言えば、取り巻きの大人たちが 誰もいなくなって私と二人っきりになると、火がついたように全身で泣き出す事が 多かったのは 、そういうことだったんですね , A子ちゃんゴメンネ、守ってあげられなくて  これからはママが守ってあげるからね」その後、 A子ちゃんの体ほぐしもしましたが、お母さんと同じようにしばらく大泣きをしてスッカリ心も体もほぐれ、自然なニコニコの顔になってくれ ました・・・

生まれたての赤ちゃんとお母さんは一心同体。またお母さんは赤ちゃんを愛おしいと思い、抱き続けることで、おっばいの出もよくなります。赤ちゃんも安心して お母さんに抱かれていると、免疫力も高まって病気 になりにくいのです、 二人でゆったりと静かに、たっぶりとした夢心地の時間を保証してあげることも、素敵な出産プレゼントですね・

**   ちょっとアドバイス    **

待ちに待った初孫が生まれて、もう可愛くて可愛くて、 目に入れても痛くないおばあちゃんやおじいちゃんにとっては、 お母さんから赤ちゃんをあまり取り上げてはいけないという《赤ちゃんと母親は一心同体》のコメントは、面白くなかったかもしれません。 そんな方へちょっとアドバイスです。

赤ちゃんを抱っこした時の、あのふんわりとした、やわらかで暖かい生命の感覚は、何とも言えませんねでは、  その心地良い感覚を、今度は御自分の体にたっぷりとあげるというのはいかがでしょうか?

I《暖かい息での声掛け》(「寄り添いほぐし」の要領です)
① 暖かい息を両手いっぱいに「ハァ~ 」とたっぷり作ります。その息で全身を包んでいきます。
② 両手のひらで、自分の頭•肩•腰•足と、ゆっくり、ふんわりなでるように触れていきます。
③ その時ささやくような声で充分ですから熱い息で「大きくなったねぇ~」「よく頑張ってきたねぇ~ 」などと、何度も自分に言ってあげましょう。

最初はちょっと恥ずかしいのですが、 赤ちゃんに語り掛けるように繰り返していくと、体中がホカホカしてきます。

II《抱っこペンギン歩き》:
① 赤ちゃんを抱いているイメージで、自分の両肘を、両手のひらで包みます。
② ヨシヨシと赤ちゃんを優しく寝かしつけるようにイメージして、 「ホッホッホッ…」と発声しながら、細かな上下動をしてペンギン歩きをします。

Ⅲ《抱っこ胴ぷるい》:
① IIと同じスタイルで、今度は「アー」と発声しながら、ゆっくり赤ちゃんを揺さぶるように胴ぶるいをします。 (※II·Ⅲは、時々、実際に赤ちゃんを抱っこさせてもらって、そのイメージを確認しながら練習すると効果抜群です。 )

ⅠからⅢは、 マタニティ講座で妊婦さんやご主人に、 出産前から練習されるようお勧めしているプログラムですr これらのパフォーマンスをしていくうちに、“ああ、自分もこのように大事にされ、 育てられてきたのか” と感謝の気持ちが湧いてくるかもしれませんまたこうやって苦労しながら子育てをしてきたな、  と頑張ってきだ自分を恋しく思えてくるかもしれません。こうして自分を大事にする声掛けや動きが身についてくると、 心と体がぽんわかとした感覚に包まれていきますn そして、それは実は赤ちゃんが大好きな、だれもの命が喜ぶ感覚なのです。ぜひ一度やってみてください。