ボディートークコラム

輝く冬の星座のように

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● 心の奥の宝石が輝く

♪  木枯らし  とだえて  冴ゆる空より
    地上に  降りしく  くすしき光よ
 ものみないこゆる   しじまの中に
   きらめき揺れつつ   星座はめぐる♪

これは「冬の星座」という歌ですが、寒い冬の夜空の星たちを見ていると、自分の心の奥にある何かキラキラしたものが星の光に照らされ、輝き始めるような感覚が湧いてきます。

自然の美しさが届けてくれるプレゼントは格別ですが、≪人の言葉≫も又、心の内に眠っている宝石を輝かせる光になってくれることもありますね。あな たもきっと、そんな大切な、かけがえのない言葉をお持ちだと思いますが…。

● 生命の種に水を注ぎ続ける

大阪のボディートーク・ミュージカル「しらゆき姫」は、1才と3才の幼な子、そして、幼なじみ同士という70代のおじいちゃんエイジ男性二人も 出演者に加わりほのぼのとした、あたたかい舞台でした。まるで夢の絵本が再現されているかのようでした。

ラストソングの「ファンタジー」の曲が流れ出すと、鳴りやまない拍手が会場に響き、私の目から涙が次から次へとあふれていきました。花束贈呈を受け、ご挨拶される明先生を見ながら、「よくぞこの日まで元気で生きていて下さった。 そしてこんな素晴らしい生命のきらめきを私たちに下さって、ありがとうございました」と感謝の気持ちでいっぱいになりました。

18年前の冬、『生命が危ない状態です』と医者から告げられながらも、車椅子に乗り、ミュージカルの練習会場に通われ、本番のステージにも立たれた先生。どんな 時も、一人一人の子ども達の生命の種が膨らみ、その子らしい花が咲くことが何よりの喜びで、惜しみなく水を注ぎ続けられた先生でした。

晴れやかにライトを浴びて、ご挨拶されている先生のうしろ姿。それは様々な困難があろうとも決してあきらめず、いつも明るい心で進まれている姿でした。そんな先生を私は心から尊敬し、我が師として誇りに思っています。

● みんなの生命が輝く

さりげなく、楽しく、スーッと心の中に溶けてきて、演じる人も、観ている人 も、いつの間にかワクワク、ドキドキし てくる先生のミュージカルのセリフや動 き。それに演じる人の本気の心がプラスされると、突然にキラキラと輝きはじめ る生命。それが舞台の魔術、舞台のすごさです。

出演者と裏方さんの生命の輝きがひとつに合体してできあがっていく舞台だからこそ。しかもみんなとても仲良しで兄弟のように、家族のように寄り添える仲間だからこそ、そのあたたかさが演技を通して客席にも拡がっていくのです。

私は思い切っ て全身で、手が痛くなるほどの拍手を送りながら、かつて私のモダンダンスの先生で あった、ジェン・モーリス・ジャン先生の言葉を思い出していました。

● 私の心を照らしてくれる光

「Akiko、たとえ周りの何千人もの人が、その踊り、演技、音楽に対して大きな拍手を送っていたとしても、あなたが感動しないものには決して拍手をしてはいけません。それと反対に誰一人拍手をしない時でも、あなたが本当に素晴らしいと心から 感じた時は、ためらわず全身で、自信を持って拍手を送りなさい」と。「そういう姿勢こそが、本物の素晴らしい芸術を育てていくのです。そしていつも自分に厳しい目を向け、自分の感性を磨き続けていきなさい」とも。

私は新たな感動に出会う度に、 何故かいつも、私を育てて下さった先生方の言葉が蘇ってきて胸が熱くなります。それらの言葉は、まるで夜空の星座のよう私を見守り続け、その光の輝きで私の内にある感性が更に目覚め、前へ進んでいく力を生み出していってくれるのです。

● いつか、ある日…….

明先生のミュージカルに散りばめられている幾つもの心に染みるセリフは、やがて出演者の子ども達が成長し、大人になった時、彼ら、彼女らの心の中にきらめき始めることでしょう。

しらゆき姫のミュージカルはもう終わってしまいましたが、今夜も私の心の中に は、たくさんの星たちがまたたいています。あなたもそっと目を閉じて、あなたの心の中の星たちのお話を聞いてみません か?

―広島エンゼルハンズセミナー 感想よりー

生きているのは奇跡
曽根 智子(広島会員)
エンゼルハンズセミナーは、あたたかく柔らかな雰囲気の中、行われました。そ の中で印象に残ったのは、「生きているのは奇跡」という言葉です。それを聞い た時、兄弟たちの事が頭をよぎりました。

生後一月くらいで亡くなったので、写真なども残っていないのですが、両親から何回も、生まれた時の事や、その後の治療の事等を聞いていたからだと思います。私は5つ子で生まれました。その中でも一番小さく生まれたので、本当に今生かされている事、生きている事がすごい事だなと思っています。だから、一日一日を大切に生きていこうと改めて思いました。

他に、赤ちゃんと話す時には、赤ちゃんの口に言葉を入れるようにしてお話していく事を学びました。そんな事を考えて話す事がなかったので、最初はよくわかりませんでした。しかし実際に意識して行うと、自然に体が柔らかく、声が暖かくなっているのを感じました。

音無しボールをすると、初めは受け止める時に少し音がしてしまいましたが、体全体をしなやかにして、ボールを赤ちゃんだと思うと教わり、意識してやってみると、少しずつ音がしなくなってきました。 続けてやっていくとしなやかになるのかなあ、と思いました。毎日少しずつやっ ていきたいです。

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