ボディートークコラム

知恵をしぼるには?

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♪ もういくつ寝るとお正月~ ♪

しぼる・ひねると力が出る?
今年も残すところわずかとなりました。お正月の準備はいかがですか?ところでお正月に飾られるしめ縄は、何本ものワラをよりあわせ作られていますが、 誰がどこでいつ頃からこういうことを始めたのでしょうね。 縄をなうという知恵は、植物たちのツルを見て、人がここからヒントを得たのでしょうか?人 間の知恵はたいしたものです。

体も筋肉をより合わせ、ひねると強い力を出せることを無意識に知っていま す。例えば、ウンコが固いと「ウーン」と声を出してキバリ、 自然に身をよじっています。これは教えられなくても、誰もがやっていることです。

ところが、 昔は生活の中に必ずあった洗濯物や雑巾を絞るなどの動作は極端に少なくなり、それに代わって軽いタッチで、しかも手先だけでトントンとかスーとか、パソコンやスマートフォンなどを操作する動きが圧倒的に増えてきています。

実は、手先・足先を細やかに、しなやかに動かす様々な動きは、 脳を活性化するにはとても効果のある動きなのです。水道の蛇口もひねらないで手をかざせば水が出てくる時代。 子どもの脳はどうなっていくの? 《身をしぼらないと、 ひねらないと知恵もしぼれないし、ひねり出せないよ ! ≫と危機感を感じている人はいるのでしょうか?

私の家には今も洗濯機はありません。90歳になる母も、洗濯物は手で洗い、手で絞ります。 驚く人もいるかもしれませんが、これが素晴らしい効果につながったお話をこれからいたしましょう。

10年前、明先生が糖尿病で右足先からバイ菌が入り、生命が危ないと言われ、入院された時のことです。その手術をするのにも体力が落ちているので、少し体が安定してからとなりました。 それでも日毎に足は更に腫れていき、 病室には死臭が漂っていました。切断することになっている足は、ただ1日1 回、消毒液につけ洗浄するだけの処置でした。

その足が、 まさか生き残れるとは医者達は考えていなかったのです。でも私はどうにかしてその足を守りたい、 切られるのであっても最後まで大切にしたい、その一念でした。
救急病院ですから、付き添いはできない ルールでしたが、必死のお願いで特別に簡易ベットを入れ、泊り込みの看護が許されました。そして更に私は、「洗浄回数を増やしていただけませんでしょうか?手が足りないようでしたら、代わりに私にやらせて いただけませんでしょうか?」と懇願しました。

主治医の計らいで、これもまた異例でしたが日に3~4回の洗浄をすることができるようになったのです。 洗面器に消毒液をたっぷり入れ、右足をその中に入れます。 病院の処置は数分つけてそれで終りですが、私の手はその足をつけた時、先生のふくらはぎを両手で包むように持ち、 クルクルとまるでコヨリをよるような要領で、中の膿を搾り出す動きを始めていたのです。

何故そうしたのか自分でも分かりませんが、 自然にその動きが出てきたので す。するとたちまち足の膿が次から次へとあふれ出てきて、あっという間に洗面器が真っ白な膿でいっぱいになっていったのです。

こうして丁寧に、時間を かけてやり続けました。そしてその後のウジ虫療法が始まっても、この方法で 足の腐っていく速度を緩和させることができ、一方ウジ虫達は、せっせと腐りかけのところの肉を食べて、新しい肉を再生してくれたのです。その結果、右足は切断することなく、 今先生は、しっかりと自分の二本足でたち、歩くことができていらっしゃるのです。 私は今でも、 洗濯物を絞る度にその事を思い出し「よかったなぁ~」ってニッコリ顔になります。

今年も元気で一年を終わることができそうです。暮れの大掃除、気持ちよく雑巾を絞り、部屋も体も心もスッキリしてお正月を迎えたいと思っています。
(来年はこのしぼり、ひねり効果を使っての体ほぐしセミナーも企画する予 定です)では、皆様もどうぞよいお年をお迎え下さい。

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