ボディートークコラム

ひとり ひとりの 手にふれ 息にふれ

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●出逢った時は
ボディートークに出会ったのは30年ほど前。毎月、福岡から広島へ新幹線に乗って月例会へ出かけていました。その頃の私は、頚椎のヘルニアで視力もかなり低下し首の痛みがあり、授業で板書の為に手を動かすのがやっとという状態 でした。

日本ダンスセラピーの発会式で増田先生に会い、おむすび“パッ”の全身を通り抜けていく不思議な声に「これは何か違う!ここに何かがある」と直感し、広 島へ通い始めた私でした。

月一度の月例会の内容は、いつも目からウロコ、ウロコ…こんな考え方、 感じ方があったのかと毎回ショック続きでした。生卵が立つのも、四つん這い 姿勢で背中が波のようにしなやかに揺れるのも、鉛筆倒しで魔法がかかったように相手の手に背中が引き付けられていくのも、何もかもが今まで生きてきた世界とはかけ離れた、生命をとても大切にする繊細な感覚の世界でした。

●夢をもってリーダーを養成
出会いから、ひたすら魅力あるボディートークの世界で生きてきました。 福岡から熊本への航路が開かれ、その飛行機の中から天草を見下ろしながら、 この屋根の下に住むどの人も、温かいぬくもりの中に生まれ、包ま れて、一生を終える人生を送っていける日が来ると良いな、と夢一杯に2年間、リーダー養成に毎月通ったのも懐かしい思い出です。

また5月15日は私の誕生日ですが、沖縄本土返還の日も 1972 年5月 15 日。何かの縁を強く感じ、この沖縄で私は何をお返しすれば良いのだろう? 今の平和のために沢山の沖縄の方達が生命を捧げて下さった沖縄に。感謝とともに、この想いが沖縄の空を飛ぶ度に心に響いてきます。

●エンゼルハンズをベースに
《よりよく生きるための知恵≫としてのボディートークの内容は、広く、深く、どこまでいっても深い森のように果てしないものです。それでも初めてボディートークに出会う人に分かりやすく、しかも最も生命が繊細になっている時の生命の捉え方をベースに、伝えていきたいそれがエンゼルハンズのスタートです。生命の触れ方≪ふんわりと繊細に ≫は、とても深い内容です。感覚の世界は個人差も大きく、数値化できないだけに、伝え方も簡単ではありません。

●プロフェッショナルな人は、どこで学ぶの?
「医師・看護師・助産師・保健師など、人の体に直接触れる人達はどこで、そのタッチの仕方を学ぶのかしら?」尋ねてみても、時間をかけてその事を学習する場はなく、経験を積みながら各々が自分の感性で身につけていくのがどうも現状のようです。そこまでの繊細さは必要ではないのかな?と、 反対に私が迷うこともあるほどです。

●決してイヤだとは言わない、言えない
私がプライベート・レッスンなどで接していく自殺未遂の子、不登校の子、 ウツで長い間引きこもっている人などは、ほとんどの人が自分の感覚でイヤだと感じていても、外には決してイヤだとは言わない、また言えない人が多いの です。

イヤなことがあっても黙っています。だから外からは分かりにくいし、分かってあげられないのです。そういう人達と接する時には、まず空気のように、傍に漂うようにスタ ートすることにします。私の存在そのものが、その人にとって異和感であれば、 言葉かけも、体ほぐしのタッチも、その人の内に入ることは出来ず、共鳴してくれるはずはないのです。

私が何かしてあげようとか心に思っているだけでも、 相手の重荷になったり、相手の息が苦しくなっていることもあるからです。 「じゃあ、どうすれば良いの? 私にできるのは、「気体になること。そしてその人の傍にいる心地良さを共有する」ということだけです。(※赤ちゃんの、傍って嬉しいでしょ? そんな感じです)

(この続きは来月号に掲載します。便秘の赤ちゃんの体ほぐしなどについてのコメントをします)

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