ボディートークコラム

いない いない バァ~は生命を膨らませる

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赤ちゃんを見ていると、いつも体のどこかをムズムズと動かしています。また 学童期ぐらいまでの子どもたちは、眠っている間にたくさんの寝返りを繰り返して います。もし、このような運動ができないように、体を縛ったままで動けない状 態にし続けると大変! 私たちの体はあっという間に不調になり、病気になっていきます。

このように、ほとんど自分では意識せずに無意識の間に体が動いてしまっている 運動を、ボディートークでは、うごめき-蠢動と呼んでいます。私たちの体は異 和感や不調を感じると、本能的にいつも体をいい状態にしておこうとしてうごめき、 体液や神経やホルモンのバランスを整えていく、素晴らしい力を持っています。

自然の動物が元気なのは、蠢動を豊かに使っているからでしょう。
ところが、私たちが過度の緊張状態ばかりの生活を続けていくと、どうなるので しょう? いつの間にか、《緊張》から《リラックス》へ切り換える体内スイッチ が、働かなくなっていくのです。

これはとても怖いことです。エアコンのスイッ チが冷房のままで暖房に切り換わらないようなものですから。そして、生まれつき 持っている《自分の体をリラックスさせ、心や体の掃除をして回復させている働 き》が、弱くなっていくのです。

そこでおすすめなのが、先月号からご紹介している《グーパー運動》です。今回 は運動する時のイメージも自分で楽しく加えて《ゆっくり足指グーパー運動》へとステップアップしてみましょう。どうイメージするかで、随分、効果も異なってきます。

《ゆっくり足指グーパー運動》
1  手・足の指を「グゥー」と声を出しながら、ジャンケンのグーの形にします。

2  その手・足を、ゆっくり「パァー」と声を出しながら開いていきます。開いた時はしっかり全開ではなく、ゆとりのある伸びやかなパーです。

この時のコツは、例えば自然の花が朝のさわやかな光を受けて、ゆっくり気持ち よく花びらを開いていくようなイメージでやることです。焦らず、ゆったりと、気 持ちよく「グゥー パァー」
3  次に開いた手をそっとゆっくり閉じます。その時「グゥー」。閉じた時も息 を詰めすぎないで、大切なものを自分の体にたっぷりと満たし、そのまま
「おやすみなさい」という感じです。

4  2、3、の動きを気楽に繰り返します。 もうお気づきかもしれませんが、この方法でやると手先・足先のみで動くので はなく、全身あくびをするような動きへ、いつの間にかなっていきます。

5  目も、口も、鼻も、肛門も、耳も、全身が「グゥー パァー」。ガッチリ固 めてしまっている頭の中も「ポカーン」とするイメージで「グゥーパァー」。すると本当のあくびが、思わず次から次へと出てくるかも知れません。 副交感神経が活性化されてきたサインです。

あくびが出るようになった方は、おめでとう! 成功です!  あなたの体が、ボ ディートークの自然体へ変身し始めました。これがまさにボディートークの自然体運動のスタートなのです。オノズカラある本能的に自分を守る為の働きが、体から引き出されてきたのですから。

ボディートークの運動は、どの動きも外からはただ、手先・足先だけが動いているように見えますが、実は、頭ーイメージ・ 心一感情・体ー内動が一つとなった全身運動なので、内がたっぷりと動いている のです。

ですから、たとえマヒして動かなくなっている部分があっても、そこを《《動か そうとするイメージ》を本人が積極的に持ち続けるだけで、マヒ部分への神経が 活性化し、毛細血管への刺激が伝わり、少しずつですが、確実に生命が活性化し ていくのです。

(特に第二の心臓と呼ばれる足の筋肉への刺激を、ミズカラ起こす ことへの大切さは以前お話した通りです)

この《グーバー運動》をきっかけに、きっとあなたは自分の体の声が聞こえて くるようになるはずです。そして次から次へ体の欲求する動きが、内から面白い ように湧き出てくるのです。いいですね。赤ちゃんもそうやって成長し続けてい ます。
さあ、これからは生命がよみがえり、膨らんでいくすごさをいろいろ発見して みて下さい。

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