ボディートークコラム

生まれてくる赤ちゃんへのプレゼント

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♪ ちょうちょ

ちょうちょ

菜の葉にとまれ~ ♪

春の野に舞う蝶を追いかけ、息をひそめて近寄り、指先で蝶の羽根が壊れないように、そっと、そっと つかまえたぁ~~!! その瞬間の感覚は、いま思い出しても嬉しくて、体中が ワクワクしてきます。

このように心も体も頭もやわらかな時代に、自然の生き物 のふれあいの中で遊んだ体験は、大人になってもこうして鮮明に体に蘇ってくる ものなのですね。テレビもおもちゃも無い時代には、子ども達はこうして自然を 相手に、朝から夕方まで遊ぶのは当たり前でした。

でも今からお母さんになる人 達の子どもの頃は、もう自然なものより、人工的に作り出されたおもちゃや機械 にふれることの多い時代に変わってしまっていました。最近ではロボット犬も大流行で、看護師を目指す学生の中にも、人にふれることが怖いとか、気持ち悪いとかいう人もいて、驚くこともあります。

だから赤ちゃんを荷物のように無造作に取り扱う、若いママたちが増えてきた のかしら?と悲しんでいる方へ、ちょっと心が明るくなるお話。

それは、妊娠期にはお母さんの体はホルモンの影響であたたかく、やわらかになっていきます。赤ち ゃんをよく分かってあげられる心や体になっていくということです。つまり、この時に妊婦さんが暖かい、たっぷりとしたふれあいに包まれて過ごすと、今度は素直に自然に生まれてきた赤ちゃんに、その暖かいふれあいを伝えていけるようになっていく、ということです。

そしてこれは、妊婦ばかりでなく、年齢、性別 に関係なく、誰もが羊水感覚の環境に包まれれば、赤ちゃんのようにやわらかな心と体が芽生えてくる、ということです。

ボディートークのマタニティ講座は、 大人になり忘れかけていた生命に、やさしい赤ちゃん感覚をもう一度体験し、その手で赤ちゃんを抱いてみたい方にはおすすめの講座なのです。

では今日はマ タニティ講座のとっておきのプログラムである《寄り添いほぐし》をご紹介いたしましょう。

<寄り添いほぐし>

1  ほぐす人は自分が赤ちゃんになったとイメージして下さい。お母さん大好きというように、人に寄り添うのです。

2  次は、横向きに寝ている姿勢になっている相手の背中の側に座ります。しっかりと両手を暖め、その手のぬくもりで少しずつ相手の背中、肩、お腹、足、足 先とゆっくりゆっくり暖めていきます。

3  スヤスヤと赤ちゃんが安心して眠れるぐらいの速さでの波が、体に伝わり続けます。ゆっくり、ゆっくり、ゆりかごのように。

4  暖めたり、ゆっくりそ〜っと体をさすったり、《この部分をしっかりほぐしてあげよう》という意識はほとんど持たずに、二人がお母さんと赤ちゃんのよう
に、仲良く寄り添っている感覚です。

5  ほぐされている人は、いつの間にか眠ってしまう人もいます。「気持ちいいなあ。不思議な世界にいるような、なんだか懐かしい気持ちだなぁ」という感覚 が体に伝わっていきます。まさに羊水感覚の体ほぐしです。

マタニティ講座のプログラムに《寄り添いほぐし》が入れられているのは、赤ち ゃんが生まれる前に、パパにもママにも赤ちゃんと同じ体験をしてほしいという思 いからなのです。

もちろん妊婦であるママだけじゃなく、ババを交代して体験します。“こんなに気持ちいい環境の中で、赤ちゃんは安心して 10 ヶ月過ごしているん だなぁ”

“だとしたら、お腹の外に生まれ出てくる赤ちゃんに、私達はどんな環境を
「あげたらいいんだろう?”と、ババやママが二人でいろいろ楽しみなが ら工夫してくれるだろう、と考えたからです。

寄り添いほぐしの《《手のぬくもり》 格別ですが、それに《暖かい息の声かけ》が加わると、ますます赤ちゃんは大喜び です。

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