ボディートークコラム

足裏の疲れをとる

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私たちは当たり前のように二本の足で歩いていますが、 人間が立っているってすごいことですね。こんなに小さな足の裏の面積に、よくぞこれほど大きな体を乗せてバ ランスよく立っていられるなと思ったことはありません か。しかも二本足で歩くということは、一本足で立つことができるからこそ可能なのですから。

ところで女の子たちに人気のリカちゃん人形は、八 等身美人に作られてはいますが、体の各部の比率が本物の人間に近いようにデザインされています。このリカちゃ ん人形を立ててみようと試みたことがありますが、到底立たせることはできませんでした。

そこへいくと、生卵は 一見不可能に見えても立たせることができます。少し集中して丁寧にバランスをとってやれば、表面がツル ツルの机の上にだって見事に立ちます。中身が液体だ からです。中身が微妙に動いてくれるから、立つバランスをとることができるのです。

中身が固体であるユデ卵は当然のごとく立ちません。生卵より接地面積の大きい
リカちゃん人形についても同じ理由で立たせるこ ができないのです。
人間の中身は柔らかく、しかも生きています。だ から諸々の筋肉が瞬時に総合的にコントロールされるので立つことが容易なのです。

でも足の裏の動きは特に大変なのです。ちょっと意識を集中してみる と、カカトから指先まで絶えず微妙に動いているのがわかります。
ちなみに、体の固い人ほど足裏のコントロールは 大変なのです。

ギクシャクする動きを足裏は知らない間に四苦八苦して支え続けるのですから。体の柔らかい人は中身を微妙に動かして身をこなしますから、足裏への負担も最少限度に留めることができるのです。い ずれにせよ足裏は大変な働き者で縁の下の力持ちという訳です。

今回は足裏をほぐす方法をご紹介しましょう。 J

1 茶セン
長時間立っていたり歩き続けたりしますと、「土ふまず」の筋肉が固くなって足 全体に鈍い痛みが感じられますが、この時エネルギーの滞りが中足指節関節に来ていることはあまり知られていません。

中足指節関節は図のように、指の更に内側の関節なのですが、前向きの行動(人 的な問は後向きの行動は滅多に行わない)を支えるのがこの部分なのです。ですからこの関節の可動性を良くしますと足の疲労も早くとることができますし、身のこなしも軽やかになるのです。

ボディートークでは二人組になってお互いに中足指節関節をほぐしあいます。相手の足指全体を手で 包み込んでプラプラと揺するのですが、まるで抹茶の泡を立てる時の茶せんを見ているようなので「茶 せん」と名付けました。

よく指先だけを動かしている人を見かけますが、 それはあまり効果が上がりません。指先の更に奥の関節を揺するのだというイメージを持って行ってください。

茶センの方法のシテは自分の土ふまずにウケテの足を乗せます。 ウケテの足が右足の場合はシテの左足に乗せることになります。ウケテのアキレス腱がシテの 土ふまずに乗ると収まりがいいでしょう。

2 シテはウケテの足指を手ですっぽりと包むように持って中足指節関節をプラプラと揺すります。 ウケテの右足はシテの右手で、左足は左手で行います。もう一方の手はウケテの土ふまずのと ころを軽く握っていれば揺すりやすいでしょう。

3 シテは肩を落として手首を柔らかく、素早く動かすのがコツです。
ポイントを素早く揺する

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